周り一面が雪で白くなり、一番喜んでいる動物はエゾユキウサギです。既にずいぶん白変している者が多いため、雪がないと目立つので、枯草の中などに身を潜めて隠れていました。それで、雪が降るまでは探すのが大変難しかったのですが、雪上に足跡が残るようになると「止め足」さえ見つけると、その先に続く足跡の終点に寝ている者を見つける事ができます。でも、雪の上でじっとしていると、雪の塊みたいに見える上に枝木も邪魔になるため、見る角度によっては少しの違いで見えないケースもよくあります。ただ、毛変わり途中の今時期は、近寄っても特別警戒心が強い個体以外、逃げ出さずにじっとしている者が多く見られます。「惚けウサギ」と呼ばれている者です。が、この「惚けウサギ」も白変が完了すると、警戒心が強まり逃げ足が早まるようになります。